やさしさ、真実さ、美しさ
2019年04月04日
初等科のしごとを定年退職してからもう5年が経つ。在職中のある夏休みに先生方への宿題が出た。課題の一つは、「初等教育をしながら私がねらっていること」だった。その時に自分が書いたことは、子どもたちへだけではなく、自分の周りにいらっしゃる方々への接し方の根本となっている。
聖心会が創立された目的は「教育を通してキリストのみこころの愛を見いだし、伝えること」である。みこころの愛とは私にとって、何であろうか。具体的に三つのことが浮かんできた。
やさしさ
子どもにピンとくることばで話す。このために授業の準備のための労をいとわない。
真実さ
子どもたちが楽しくしっかりと学習できるために、全身全霊を込めて課題を掘り下げ、みなが「あ、納得」と言える真理を見つけられる努力をする。
美しさ
今すぐにその結果は見えなくても、上記のように子どもがわかることばで話す、自分の与えられた課題を深く掘り下げて真理を見つける手伝いをすることに、自分の全てを捧げきった時(それは、主が私をお召しになる時)、その生き方の美しさを子どもたちが知ることができるように日々努力する。
やさしさ、真実さ、美しさの源であるみこころが、自分の小さい努力を嘉し、いつも一緒にいてくださるという信仰が、まわりの方々に伝わっていくことを、私は聖心会における全ての働きの中でねらっている。(M.I.)