10月のみこころの道
みこころの道—祈りの日― テーマ:「聖心女子学院のマリア様と共に祈る」
10月26日 10:30~17:00
於:第五修道院
指導者:シスター菅野敦子・安藤祐理

生憎のお天気でしたが、10名の参加者で穏やかな1日を過ごしました。
今回は、「感ずべき御母と共に祈る」というテーマで、世界中の聖心で大切にされている感ずべき御母のご絵についての講話と祈りの時間がありました。参加者それぞれがご絵を鑑賞し、トリニタ・デイ・モンティ修道院にシスターポリーヌ・ペルドウローがどのようにご絵を描かれたのか学びました。このご絵のマリア様の目線からマリア様は思いをめぐらせていること、マリア様の周りには糸つむぎやバスケット、聖書・足台、百合の花が描かれており、学ぶことや働くことを大切にされたマリア様の思慮深さを感じ取ることができます。
また、マーテルの祈りを聞き、参加者の心に響いたこと、聞き取ったこと、どんなチャレンジをしているかについて分かち合う時間を持ちました。


〈マーテルの祈り 感ずべき御母〉
静けさと落ち着き
伏せられた目の光
あふれる平和
目に見えない大切なものの母
私たちの目を、見えるものから
あなたの見ておられる
見えないものへ導いてください
目に見えない存在、目に見えない生命、目に見えない行い、目に見えない愛へと
私たちを導いてください
参加者はマーテルの祈りを聞いて、
目に見えないものを大切にすること、自分のためではなく誰かのために祈ること、日々の仕事や自分の役割を大切にしようと思ったこと、もっと視野を広げて物事をよく考えようと思ったということなどを分かち合いました。静かな気持ちで昼食をいただきました。
その後は、ルカ1章26節受胎告知について聖書を読み、考える時間を持ちました。天使から神の言葉を伝えられたマリア様のお言葉から、マリア様の慎重なご様子や、理性を使って事実を糾明しようとされたこと、最後には「私は主のはしためです。み言葉通りになりますように」と受容に至った過程を考えることを通して、マリア様はどのような女性であったか、母としてのマリア様はどうであったのかといったことなどを分かち合いました。
参加者は年齢も背景も様々で、初めての参加の方もいらっしゃいましたが、皆それぞれが自分と向き合い、共に参加しているお互いのことを思いやり、目には見えない大切なものについて考える1日になりました。
文責:増田紗弓

