真の愛に触れると人生も変えられることがある

2019年04月04日

 私が聖心会の召命へと導かれていった根底には、二つの心に残る思い出があります。

 一つは、私が教会に行き出したきっかけは、妹達が教会の日曜学校に通っていて、そこでの楽しい様子を聞かせてくれたことでした。
 当時この教会は、まだきちんとした様式が整ってはいませんでしたが、集まってくる人たちは明るく誰に対しても親切でやさしく、ウェルカムの姿勢がみなぎっていました。お付合いを通して、私はこの方達の暖かさ、そして物惜しみしない態度に深く触れ、「洗礼」を望むようになり、お恵みを頂く喜びとなりました。

 二つ目は、聖心会の或る修道院での出来事が浮かんで来ます。当時のシスター達は一般の方々と一緒に飲食をなさいませんでした。私たちが食事をしている間はテーブルごとに行き来して、足りないものはないか、困っている事はないか?と見廻りサービスをして下さっていました。
 そしてテーブルを廻りながら自然に話しかけ、面白い話で楽しませ、皆が和やかで家庭的な雰囲気のもとで、食事ができるようにと心配りをして下さった事は、今でも強く心に印象づけられています。
 当時の修道院は厳かで静粛な雰囲気に包まれていましたが、時折聞こえてくるシスター達の明るく楽しそうな笑い声・・・を耳にして、私達まで楽しくなり、喜びに満たされる思いがしたものでした。

 草分け時代の教会の人々との交わり、そして修道院でのシスター達との関わりを通して、召命への道が開かれて来たのだと思います。
 この二つの出来事で共通していることは、「愛の心」「愛の実践」だと思います。真の愛に触れると人生も変えられることがあるのだなということを実感しました。

 私の歩むべき道は、この体験に心を留め、思い起こしながら、精一杯励んでいくことではないか・・・と思っています。
 主のお助けとお導きを頂きながら・・・(M.I.)